便潜血陽性(健康診断・大腸がん検診で異常)となった方
便潜血陽性(健康診断・大腸がん検診で異常)となった方

「血便」というと真っ赤な便を想像する方が多いですが、便潜血検査でわかる“血”とは、目に見えないほどわずかなものです。
自宅で便を採取して提出するだけの、痛みのない簡単な検査です。
大腸がんやポリープは、進行するにつれて便が通り抜ける際に擦れ、目に見えないほどの微細な出血を起こすようになります。
便潜血検査は、この初期のサインを捉えるための信頼度が非常に高い検査であるため、一斉検査の方法として広く採用されています。
がんやポリープからの出血は、毎日・毎回あるとは限りません。
2日分の便を調べることで、より広範囲の大腸の状態をカバーできるようになり、がんの見落としを防いで検出の精度を上げることができます。
陽性が出たからといって、必ずしも大腸がんだとは限りません。
ポリープが見つかるケースや、特に異常がない(痔などによるもの)ケースもたくさんあります。パニックにならず、まずは「お腹の健康をチェックする良い機会(精密検査のきっかけ)」と捉えてください。
結果が出てから1か月以内を目安に、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行っている医療機関を受診してください。
「仕事が忙しい」「検査が怖い」と放置してしまうと、もし原因が大腸がんだった場合、体の中で進行して腸が塞がってしまったり(腸閉塞)、大出血を起こしたりするリスクが高まります。
大腸がんは、早めに見つかれば内視鏡で身体への負担を抑えて治せる時代です。
決して放置してはいけません。
昨年は陰性であっても、新しくポリープやがんが発生している可能性があります。
また、たまたま検査日に出血していなかっただけというケースもあるため、予防のために毎年定期的に受けることが重要です。
日本国内において、大腸がんは非常に増えている病気です。
特に40歳を過ぎるとリスクが高まります。便潜血検査が陰性であっても100%安心とは言い切れないため、40歳を過ぎたら早めに定期的な精密検査(大腸カメラ)を受ける習慣をつけましょう。
大腸がんは、早期に発見できればステージ1での5年生存率は90%以上と非常に高く、大腸カメラ(内視鏡)による切除だけでお腹を切らずに完治を目指せる時代です。
しかし、進行してから見つかった場合は、お腹を開ける手術(外科手術)や抗がん剤治療が必要になります。
がんの位置や進行度によっては、便の通り道を確保するために人工肛門(ストーマ)を造設しなければならないケースもあり、治療後の日常生活(QOL)に大きな影響を及ぼします。
大腸がんは「予防できるがん」とも言われています。
定期的な検査による早期発見はもちろん、日々の生活習慣を見直すことでリスクを下げることができます。
食生活の見直し
赤肉(牛・豚など)や加工肉(ハム・ソーセージなど)の摂りすぎを控え、食物繊維(野菜・海藻など)を積極的に摂る。
お酒とタバコを控える
過度な飲酒や喫煙は大腸がんのリスクを高めることが分かっています。
適度な運動
日常的な運動習慣は、腸の働きを活発にし、がん予防に効果的です。
「健康診断の便潜血検査で陰性(異常なし)だったのに、その数ヶ月後に進行大腸がんが見つかった」というケースは、残念ながら実際に起こり得ます。
その理由は、大腸がんやポリープが「常時、出血しているわけではない」からです。
たまたま便を採取した日に出血が止まっていれば、検査結果は「陰性」と判定されてしまいます。
便潜血検査は優れたスクリーニング方法ですが、100%がんを見つけられる万能な検査ではありません。
たとえ健診結果が「陰性」であっても、以下のようなお腹や便の異常サインが続いている場合は、決して放置せず消化器内科を受診し、大腸カメラ(内視鏡検査)を受けてください。
「検査で陰性だったから」と症状を気のせいにせず、体のわずかな変化を見逃さないことが、命を守ることに繋がります。
当院では、患者さんの不安や痛みを和らげ、少しでも楽に検査を受けていただけるよう、以下のような体制を整えています。
痛み・不安を抑える工夫
適切な鎮静剤(麻酔)を使用し、眠っているような状態で楽に受けられる検査を行っています。
下剤の飲み方のサポート
「下剤を飲むのが辛い」という声に応え、飲みやすい工夫や、院内でスタッフのサポートを受けながら準備できる環境を整えています。
女性への配慮
女性医師や女性スタッフによる対応、プライバシーに配慮した個室の確保など、デリケートな悩みにも寄り添います。
その可能性もありますが、それだけとは言い切れません。
確かに痔からの出血で陽性になることもありますが、「奥の腸」に別の原因(がんやポリープ)が隠れているかどうかは、便の検査だけでは判断できません。
自己判断せず、必ず大腸カメラで直接腸の粘膜を確認する必要があります。
大丈夫ではありません。1回でも陽性なら必ず精密検査を受けてください。
前述の通り、がんやポリープからの出血は毎日続くわけではありません。
「2回のうち1回しか出なかった」のではなく、「2回のうち1回、病気のサインを捉えられた」と考えるべきです。
正しい結果が出ない(経血が混じってしまう)可能性があります。
避けられるのであれば、生理期間外の別の日を選んで採便・検査をすることをおすすめします。
ぜひ、つけることを強くおすすめします。
現在、大腸がんは非常に罹患数の多いがんです。
便潜血検査は、体に痛みや負担を与えることなく大腸のリスクをチェックできる非常に優れた検査です。
ご自身の健康を守るために、ぜひ毎年受けていただきたいです。
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