胸やけ
胸やけ

胸やけとは、胸の真ん中のあたり(みぞおちの上あたり)がヒリヒリする、イガイガする、熱くなる、あるいはなんとなく不快感があるといった症状を指します。
胃酸が食道に逆流することによって生じる代表的な症状です。
胸やけや胃の不快感は、日常生活の中で多くの方が悩まれている症状です。
「たかが胸やけ」と放置せず、適切な理解とケア、そして必要に応じた検査を行うことが大切です。
当院では、患者様お一人おひとりの症状に合わせた丁寧な診療を行っています。
胸やけのほかにも、逆流性食道炎などに関連して以下のような症状が現れることがあります。当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
胸やけの主な原因は、胃酸が食道へ逆流し、食道の粘膜を刺激することです。
現代人のライフスタイルにおいては、以下のような原因が複雑に絡み合っています。
食生活の乱れ
胃に負担をかける特定の飲食物
生活習慣
ストレス
胸やけの症状がある場合、以下のような疾患が考えられます。
逆流性食道炎
最も代表的な原因疾患です。
胃酸の逆流によって食道粘膜に炎症が起こります。
バレット食道
逆流性食道炎などが長期間持続することで食道の粘膜が変性した状態です。
将来的な食道がんのリスクを高めることが分かっているため、定期的な経過観察が必要です。
胃がん・食道がん
ただの胸やけだと思って放置していると、実はがんが隠れていることがあります。
特に「体重減少」「食欲低下」を伴う場合や、「固形物が飲み込みにくくなる(つかえる感じがする)」といった症状がある場合は見逃してはいけない危険なサインです。
心臓の病気(狭心症など)
強い胸の痛みを伴う場合、逆流性食道炎ではなく狭心症などの心疾患である可能性があり、間違えやすいため注意が必要です。
胸やけの予防や症状緩和のため、日常生活では以下の点に気をつけましょう。
食べすぎを避ける
常に腹八分目を意識します。
食後の姿勢を保つ
食後30分程度は横にならず、座ったり立ったりして過ごします。
寝るときの姿勢を工夫する
枕を使わずに平らに寝るのではなく、少し上半身(頭側)を高くして寝ると逆流を防ぎやすくなります。
夕食の時間
夕食は寝る2〜3時間前までには終わらせるようにしましょう。
適切な水分補給
お水やお茶などの胃に負担の少ない水分を適度に摂るようにします。
ストレスケア・リフレッシュ
女性であればハーブティーを飲む、アロマを焚く、また男女問わず家の中で軽いストレッチをして体を動かすことも胃の動きを良くし、リフレッシュにつながるためおすすめです。
「胸やけ」と「胃もたれ」は混同されやすく、患者様ご自身で勘違いされていたり、両方の症状を同時に訴えたりされることも多くあります。
一般的に、以下のような違いや特徴があります。
| 症状 | 主な特徴・現れやすいタイミング |
|---|---|
| 胸やけ | 胸のあたりがヒリヒリ・イガイガする症状。空腹時にも起こりやすい。 |
| 胃もたれ | 食後に胃が重く、すっきりしない、お腹が減らないといった症状。 |
食事の時間や内容、量、さらにはストレスなどの原因が重なると、これら両方の症状が合併して現れることもあります。
胸やけの診断には、「胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)」が不可欠です。
胃炎やピロリ菌感染、食道炎の有無や進行程度、さらには胃がん・食道がんといった病気が隠れていないかを直接見て確認する必要があります。
※バリウム検査やレントゲン検査では進行がん以外の微細な病変を見つけることは困難です。
胃カメラ検査が怖くて受診をためらっている患者様にも安心して受けていただけるよう、当院では以下の工夫を行っています。
鎮静剤・鎮痛剤の使用
患者様の不安や苦痛を抑え、リラックスした状態で検査を受けていただけます。
経鼻内視鏡の導入
鼻から細いカメラを通すことで、舌の根元に触れず、検査時の「オエッ」となる嘔吐反射を大幅に軽減します。
胸やけの治療はお薬(胃酸の分泌を抑える薬など)を基本とします。
治療を始めてから効果を実感するまでの目安は以下の通りです。
長年「胃が弱い体質だから」「気のせい、年齢のせい」と諦めて、市販薬などで我慢を続けている方も多いかと思います。
しかし、胃酸の逆流による食道の炎症(逆流性食道炎)を放置していると、将来的にがんなどの重大な病気につながるリスクもあります。
思い込みで食事制限をしたり我慢を続けたりせず、まずは一度、専門医による胃カメラ検査を受け、現在の食道の状態を正しく評価しましょう。
当院では苦痛の少ない検査を提供し、患者様に安心していただける医療を目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。
市販薬を飲み続けることで一時的に症状が治まっていても、自己判断でずっと飲み続けることはお勧めできません。
胃酸の逆流による食道炎の程度や、他に重大な病気が隠れていないかをしっかりと検査で確認する必要があります。
また、お薬を長期に漫然と服用することによる副作用の問題もあるため、一度は受診して検査を受けましょう。
牛乳が胃酸を一時的に中和するという意味では、多少の効果を感じることはあります。しかし、効果には個人差(体質的に合わない方など)もありますし、あくまで一時的な対症療法にすぎません。
根本的な解決のためには、やはり医療機関での検査をお勧めします。
空腹時であっても、何らかの原因で胃酸が過剰に分泌されてしまうと、胃の中に食べ物がないため胃酸が直接食道へと逆流しやすくなり、胸やけの症状を引き起こします。
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